はな組劇遊び
劇遊び最後は、はな組さんです。まず、A組は「てぶくろ」です。
まずはじめは、みんなで揃って、オープニングのうた。これから、なにがはじまるのかな?とわくわくさせます。気持ちを合わせて、いきいきと歌います。「さあ、これから劇を始めるよ」というみんなの意気込みが伝わってきます。
いろんな登場人物が次から次へと登場します。それぞれに可愛い歌声とともに。後ろにあるおじいさんが落して行ったてぶくろに、もぐりこみ、そこで暮らすことにするのです。このグループは、くいしんぼうねずみさんたち。
足元の、ステージと客席との境界線は、一人ひとりの子どもたちが自分で作ったゆきだるまさん。自分たちの顔に似ています。どれもかわいいでしょう?子どもの手によると、どうしてこんなにかわいらしくなるのでしょう?
「わたしもいれて」と言って、てぶくろにはいっていくお友だち。てぶくろにもぐりこんでいる様子が、よくわかるでしょう? 楽しそうですね。「わたしもはいりたい」・・・大人でも、そんな気持ちになります。
お遊戯も、身体全身で動かして・・・。劇あそびを「あそび」と呼ぶわけがわかります。見せるためということもありますが、あそんでいるのです。
こちらは、B組さんの「おおきなかぶ」。おじいさんとおばあさんで、かぶをぬいてみようとするのですが、なかなか抜けません。うーん、考え込んでいるようですね。
まごむすめやいぬ、ねこやねずみを呼んできて、みんなで力を合わせます。それぞれが登場する時に、その役になりきって、登場してくるところが、見どころです。
せりふもみんなで声を合わせて言いますが、何といってもかわいい歌声で、ストーリーが進んでいきます。A組さんもB組さんもそうですが、お面も自分たちで、塗ったり描いたりして、それぞれの表情を出していますね。
さあ、みんなでかぶをぬこう!です。みんなで力を合わせている様子がわかります。一年間、生活を共にしたお友だちと一緒ならではの、この表情です。かわいくもあり、頼もしくもあり、ですね。
最後のエンディングのうた。やりとげた喜びと達成感に満ちて。堂々とした姿でした。どの役もなくてはならない役どころ。十分な見応えのある「おおきなかぶ」でした。
A組さんもB組さんも、名作といわれて、読み継がれている絵本の作品を題材にして、自分たちでイメージして、共通のお話の世界に浸りこんで、劇へと作り上げていきました。
全クラスに共通して言えることですが、ひとつのお話の世界に浸り込み、友だちと共通のイメージを持って、表現しあうことで、共感したり、相手の気持ちを想像したり、それぞれの個性を尊重したり生かしあったりしていくことを体感していきます。一年間の総仕上げの時期にこそ、楽しめる劇あそび・・・お家のみなさまも、子どもたちの内面の成長を感じていただけたことと思います。進級、入学にむけて、子どもたちの希望がさらに膨らむことを願います。