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えんまさまの絵

柳川幼稚園には閻魔様がおられます。閻魔様(えんまさま)は、人が死んだあと、地獄に行くか極楽に行くかを決める(審判する)仏様のお一人です。幼稚園の園歌にも出てくるえんまさまは、子どもたちにとっても近しい存在で、悪いことをすると閻魔様が見ておられるよ、と声をかけることもあります。そこで、えんまさまの絵を描いてみることにしました。
えんまさまの前に行って、よく見ながら描きます。絵を描くということは、ものをよく見、知るということです。大きなお口、金色の歯、冠、お腹のところの服には竜が描いてあります。よく見るといろいろな特徴に気付きます。

 

こわいお顔の閻魔様ですが、子どもたちの描くえんまさまの愛らしいこと。えんまさまの前には、悪いことをするとなんでも映し出される鏡、横には地獄の入口で待っている、怖い奪衣婆(脱衣婆)さんがいます。

教室では、地獄絵図をみました。ちょっと(かなり)怖い絵でしたが、地獄の様子がよくわかります。のこぎりで切られたり、あぶり殺されたり、針の山に登らされたり、まさに地獄です。子どもたちは息をのんで説明を聴いていました。悪いことをすると、こんな目に会います。人を殺したり、盗んだり、うそを言ったりしないようにしなくてはいけませんね。大きくうなずく子どもたち。悪いことをすると、罰があたり、地獄に行く、子どものころにそんな考えにふれることも、よい経験だとお考えます。

仏教の幼稚園である本園は、お念仏などの直接的宗教教育はしませんが、仏教の持つ倫理観や、道徳、ひととして保つべき道について、行事やこのような製作の機会に、触れさせていきたいと考えています。

 

 

 

2013年10月22日