年末になると、いろんな場面で聞こえてくるベートーヴェン の第九交響曲。各地で、コンサートも行われ、とりわけ第4楽章の歓喜の歌(喜びの歌)のメロディは、誰もが親しみを感じているものでしょう。
さて、今年は、つき組さんたちが、20日に行われる生活発表会で、最後に「希望の歌」という歌を歌います。これは、まさしくベートーヴェンの喜びの歌をアレンジしたもので、みんな喜びに満ちた声が、幼稚園に響き渡っています。
ということで、幼稚園でも、本物のオーケストラと合唱団による演奏をDVDで、鑑賞することにしました。みんなで、本堂ホールに集まります。
園長先生が所属している佐賀交響楽団と、さが県民「第九」合唱団の皆さんの演奏を聴き、見てみることにしました。どういう編成でこの曲が演奏されるのか、ベートーヴェンという作曲家について、簡単に説明。オーケストラにはいろんな楽器があること、合唱にもいろんな音域があることなどなど・・・
園長先生の本物のバイオリンで、調弦したり、どんな風に弾くのかお話したり、「希望の歌」を担任の先生のピアノに合わせて、バイオリンとみんなの合唱とで合わせてみたり・・・。目の前で、楽器から音が出ることにびっくりしているつき組さん。
バリトンの谷友博さんのすばらしい豊かな歌声に、うっとりするやら、おどろくやら、身を乗り出して、真剣に聴き入っていました。
やはり、小さいころから、美術も音楽も本物にふれることが大切だと感じます。子どもたちは、ちゃんと感じる心を持っているものです。このように演奏を聴いた後は、おなかに力を入れて、バリトン歌手やソプラノ歌手になりきったつもりで歌っているおともだちも何人もいました。子どもたちの合唱は、心ひとつに、それこそ素晴らしいものに仕上がっています。発表会当日の最後の曲です。どうぞ、お楽しみに。
そして、この「希望の歌」のメロディをずっと大切にあたため、将来大きくなってから、何かの楽器で、または合唱で、本当にこのシンフォニーを演奏することになるお友だちもいるかもしれません。小さい時に聴いたり、歌ったりした曲に、大きくなってから、「あっ?この曲は…」と再び出会い、そこから何かが始まることも多いものです。