いのちのつながり
21日は、敬老の日でしたね。
日頃から、おじいちゃん、おばあちゃんのおかげで今があること、いつもかわいがっていただくことへの感謝、いつまでも元気でいてほしい願い…それぞれのクラスのスタイルで、 それぞれの先生の思いを持って、子どもたちに伝えたり、みんなで話し合ったりしました。シルバーウィークは、ご家族みんなで楽しく過ごされたことでしょう。
そんなこの時期、「いのちのつながり」について、何かを感じてくれればと願い、いくつかの絵本を紹介します。
これは、「わすれられないおくりもの」スーザン・バーレイ作
アナグマさんが、年老いて、いのち尽きるまでの日々。その瞬間。アナグマさんがいなくなって、あらためて、動物たちが、それぞれに、アナグマさんから教えてもらったこと、してもらったこと、その存在の大きさ、温かさに思いを致す物語。(敬老の日に寄せて、、、というと、昨今の祖父母の皆様は、とても若々しく、とても高齢の方扱いはできないほどご活躍なので、失礼なのですが)
きっと、子どもたちも、ご家族、とりわけ、目に入れても痛くないほどの愛情でお孫さんをかわいがられている祖父母の皆様から、今の一日一日に、愛情そのものを注いでいただいていることだろう、と思うのです。
ひとつひとつの出来事を覚えていなくても、いつまでも、きっと心の中に温かい思い出が、積み重なっていくものと思います。
こちらは、「いのちのまつり」のシリーズです。
おとうさん、おかあさん、おじいちゃん、おばあちゃん、そのまたおじいちゃん、おばあちゃん・・・」と、連綿とつながっているいのち。さかのぼると、たくさんのたくさんの皆様とつながって、はじめて今の自分の命があること。
そして、「おおきな木」
鮮やかな、グリーンの表紙です。この大きな木が、惜しみなく愛を与え続けるお話。暑い日差しから守り、木の実を与え、木登りをさせ、ついに、木の幹で何かを作らせ、さいごは切り倒された切り株で、「ここでおやすみよ」とさそう。惜しみなく与える愛です。見返りを求めない愛。(物質的な意味ではなく、精神的な・・・)
子どもたちは、そういう愛を、周囲の家族やおとなから受けながら、安定した気持ちでのびのびと日々を過ごし、周囲の人々を信じることや自分を信じることを覚え、何かに挑戦したり、人にやさしくできたりする。
こういう絵本を読んでいると、惜しみなく愛情を注いでいただいている、祖父母の皆様に思いをはせるのです。
秋の気持ちの良い気候の中、ゆったりとした雰囲気で、あたたかな絵本の絵やことばを通して、自然に子どもたちが、目に見えない大切なことってなんだろう?と感じてくれればと思います。